車で市街地をぬけ、穂波たゆたう田園風景を進むと山の気配に包まれます。
登山愛好家にはちょっと知られた三床山のふもと。
視界に入る緑の割合が多い鯖江市石生谷町。
穏かな集落の中、あたりの自然と馴染みながらも存在感を発する建物があります。

土地１４０．５９㎡（４２４．８８坪）
建物　母屋２８３．４３㎡（８５．７３坪）昭和４９年築　鉄筋コンクリート造陸屋根２階建て　５ＬＤＫ
離れ１０１．０７㎡（３０．５７坪）大正１５年築　木造瓦葺２階建て　４間
車庫９２．０５㎡（２７．８４坪）平成１３年築　鉄骨造１階建て

母屋と間取り合わせて９ＬＤＫという余裕のある間取り。
４台収納の車庫は電動シャッター付き。青空駐車場を含めると敷地内に１０台分の駐車スペース。
２世帯以上の大家族や、オフィスを備えた住宅。店舗兼住宅など、広い敷地に詰め込むのは無限の可能性。

青く光る笏谷石を敷き詰められた広い玄関を入ると迎えてくれるのが、１０畳の和室２間。両脇には広縁。
どちらの広縁の先にも見事な日本庭園の景色が広がります。
２間の和室は、広くとられた仏間や書院が備え付けられています。日本建築の伝統的な、格式高い和室です。

間取りの南側。家の中で一番明るい場所に家族が集うＬＤＫ。広さ２４畳。
窓が多く明るい室内、外の景色と繋がってそもそも広いＬＤＫがさらに広く感じられます。
キッチンスペースは経年劣化に手直しを入れる時期にきていますが、質の高いシステムキッチン。十分な広さと収納作り付けの棚も魅力的なキッチンです。
奥のランドリーや浴室、勝手口につながる動線も使い易そうで、料理上手な台所になる予感。

２階は１２畳と１４畳の洋室。
１２畳の部屋には収納スペースとＷＣＬ。１４畳には書庫とＷＣＬが備えられていて、広く贅沢な造り。
どちらの部屋も、窓が大きく本当に気持ちの良い部屋だと思っていたらびっくり！窓の外は広い広いバルコニー！！
２階の半分くらいしめるバルコニーは、２部屋をぐるりと囲うよう東西南北にむいています。

離れです。
大正１５年に建てられました。
取り壊しの話も出ていますが、雰囲気のある古民家です。
１階に和室２間と、洋室１間。
２階に広い和室１間。
離れと主屋をつなぐ入口の他に、離れだけの玄関もあります。
家族のプライベートスペースにも、オフィスや店舗としても。

電動シャッター付きの車庫は４台収納。
青空駐車場も含めると、敷地内の駐車スペースは１０台以上。
その他、庭が２カ所と畑スペースも。

これまで、リフォームも何度か施され大切に使われてきましたが、住み手が居なくなり、経年劣化も多く見受けられるようになってきました。
それでもまだまだ手直しすれば、剛健なＲＣ造りの家です。この先も長くお使いいただけます。

広いバルコニーから見る景色。北方には三床山。目の前には歴史深そうな古い建物の家々。
広がる田んぼには収穫期を迎えた稲穂が黄金色の絨毯のように輝いています。
家は建物の中だけが大切なのではなく、周りの景色までも含めてのものなのだということを改めて思う見事なランドスケープ。
広い敷地も建物も景色も、すべてが柔軟で寛容。
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