この物件はご成約いたしました。お問い合わせありがとうございました。

いつもの年より桜の開花が早かった今年。
その地に向かう道中も、通りは要所々々に桜色の景色が流れていました。
そんな景色を少し見慣れながら訪れた庭には、眩しいくらいの白の白木蓮が満開で、外から見ただけで心奪われる庭との出会いでした。

越前市広瀬町。
越前市市街地の賑やかさを背に、山地をゆるやかに登りだす一角にある集落です。
比較的、大きくて歴史がありそうな家が立ち並び、町の人たちに大切に守られてきたであろうお寺や神社もある、清らかで落ち着いた町です。
まるでこの場所の土が植物を育て、庭を造り、家を彩りできあがったような、この場所にしっくりと馴染む家々。
そんな穏やかなのに、土地の力をしっかりと感じられるこの場所に、ひときわ大きく、土地にしっかりと根を張ったような家があります。
今回ご紹介する家です。

200坪以上の広い地を塀がぐるりと守るように囲みます。
中に入ると、存在感のある主屋、漆喰と板張りが今も美しい土蔵、それらを惹きたてるようにある広い庭園。
最初に目を奪われた白木蓮の木は表庭の傍らに植えられていました。

主屋は675㎡(204.35坪)築45年木造2階建ての建物です。
1階は4間の和室と1間の応接室、キッチン・浴室・トイレなど水周り。2階には和室2間。
どこかモダンな雰囲気が印象的な間取りです。
日本家屋独特の陰影のある室内ですが、柔らかく艶やかな光に満ちた室内。
1・2階共に広縁と呼ばれる縁側よりも広く造られた廊下があるのですが、その広縁から入る風、光、景色のどれもが心地よく循環している家です。

家の広さの割には小さく感じたキッチン。
そのからくりは、隣に作られた土間スペースです。
土間というだけあって、外につながっています。外には簡単な流しと洗濯物を干せる小さな庭。
この土間は、キッチンだけでなく浴室や洗面にもつながっていてこの家の動線の良さに感心させられます。

土蔵と庭です。

庭は、自然の風景を再現したような起伏に富んだ緑の国でした。
最近は使用されていなかった為、今も水が湧き出ているかは未確認ですが、石造りの井戸もあり雰囲気抜群。
ふかふかの苔の絨毯が広がります。訪れた時期には先に書いた白木蓮、それから珍しい白椿の季節でした。
そこそこに新芽が芽吹きだしていて季節々々のささやかな楽しみが潜んでいる庭です。

土蔵は、もはや築年数も分からなくなってしまったというくらい古い土蔵です。
それでも、土蔵特有のひんやりとした冷たい空気感の中にかび臭さは感じられず、家主の保守のすばらしさを想いました。
中はどっしりとした太い柱と梁がしっかりと地に立ち、今でも中のものを守っています。
この土蔵だけでも十分な価値がある、そう思います。

この地に生まれて45年の年月が経ちました。
大切に管理・保存されてきましたが、壊れたり、ほつれてきたり、今、改める時期にきています。
それでも、どうしても残って欲しいと感じた家です。
次世代に受け継がれても、継続する家の強さがあります。
時を超え、住み継いでいただける方、お問い合わせください。

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販売価格 ___円 建物権利 所有権
所在 越前市広瀬町 構造 主屋:木造瓦葺き2階建

土蔵:土蔵造瓦葺き2階建

土地面積 675.57㎡(204.35坪) 築年 主屋:昭和50年8月15日

土蔵:江戸末期から明治初旬(正確な年月は不詳)

地目 宅地 校区 神山小学校(500m)、 武生第二中学校(2800m)
土地権利 所有権 駐車場 2台(ガレージ)
建物面積 主屋:182.07㎡(55.07坪)

土蔵:76.64㎡(23.18坪)

備考 広い敷地、格式高い和風注文住宅、庭園2か所、土蔵、7K+S、上下水道引込済み、東南角地、広い間口、敷地の前の県道に融雪装置有、土蔵修繕歴(15-20年前 下見板交換、漆喰一部補修 施工棚田木材)大切に管理・保存されてきた家です。
建物種類 主屋:居宅

土蔵:倉庫

取引の様態 仲介

 

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