福井県勝山市。濃い緑の山の中で古い町並みを良い感じに残したきれいな田舎町。
恐竜博物館や冬のスキージャムは、県内でも随一の県外観光客を迎える町としても知られています。
別荘地としても密かに人気。

スキー場のあるところだけあって、冬の雪深さも県内有数。
雪国の家はさまざまな工夫が施されています。
例えば、1㎥あたり100㎏前後の重さにもなる雪の重さに耐える堅固な構造体。
それから、冷凍庫に入れるよりも積もった雪にうずめるほうがビールが冷える、というほどの寒さと戦う外壁。
そんな諸々の工夫を備えても、厳しい自然とのお付き合い。家の老朽化も加速しそうとお思いでしょうが、どっこい、雪国に残る古民家の底力は想像以上です。
そして、今も雪国使用だからこそ多く残るすばらしい古民家があるのです。
今回は、そんな古民家のご紹介です。

福井県勝山市片瀬。
北側に越前大仏、南側には勝山城という壮大なランドスケープを持つ町。
地積 母屋567.65㎡(171.71坪)+蔵・作業小屋186.92㎡(56.54坪)
建物 母屋226.43㎡(68.49坪)+蔵39.74㎡(12.02坪)+作業小屋57.96㎡(17.53坪)
母屋は木造瓦葺き2階建て 築後68年経過しています。
どっしりとした瓦屋根と、漆喰とよろい張りの木の外壁。伝統工法による古民家です。
家の周りには、雰囲気の良い蔵と作業小屋、畑、山水を流す水路。水路は、冬の雪捨て場や畑でとれた野菜の泥落としなど、水道代のかからない天然の水道です。

けやきの、太くまっすぐなはりと柱が圧倒的な存在感。
そのはりと柱には漆が塗られ、光沢がある深い味わいは1952年当時の空気感を今に伝えています。

印象的だったのは、古民家ならではのおもてなしの間取り。
客人が初めて目にする表玄関は格式高く、玄関土間の奥に広がる間は応接セットを置けるほど広くとられています。
そして、家の中で1番日当たりが良く、自慢の庭を見渡せる特等席には客間である奥座敷。
今では見ることも少なくなった、細くて急な階段も、家の両端に作られていて家の動線としても使いやすそうですが、これも客人を待たせない技。

おもてなしの間取りの中にも、住み手の使い良さの工夫にも目を見張ります。
台所の勝手口の外には小さな水場。山水が溜まるようになっています。
ここで、食器や野菜を洗ったり、簡単な料理とかもしてしまっていたのでしょうか。火をおこしていた跡も。
家というものの概念が良い意味で覆されました。

個人的に1番惹かれたのは、表にある蔵。
杉皮張りの外壁と拝み天井がかっこよく、きれいに管理されていたようでこの種類の蔵で気になるかび臭さはありませんでした。
まだまだ、このまま引き継いで行けそうです。

ここまで、雪国古民家の堅固な特徴を書いてきましたが、古民家の真骨頂が発揮されるのは実は夏。
「住まいを建てるなら夏を考えて造りなさい」そう書いたのは吉田兼好の徒然草。
古民家とは夏を快適に過ごすための住まいです。
計算されたすきま風。
子供のころ怖かった奥の暗い闇は、快適な日陰。
猛暑といわれた2020年の夏に内覧に伺いましたが、そこはエアコンいらずの清らかな冷たい空気に満ちた家でした。

68年間手塩にかけて育て上げられてきた住まい。継続し続けられている空間の強さは圧巻です。
ただ、経年劣化によりリフォームも必要になってきているのも事実です。
時を超え、この建物の価値を理解してくださる住み手に受け継いでいただけることを望みます。
お問い合わせください。

※古民家鑑定書付き物件です。


古い物件を再生してかわいくローコストに直して住むことにご興味がある方はこちらもご覧下さい(リノベーション情報サイト ほころび不動産)

販売価格 30,000,000円 建物権利 所有権
所在 勝山市片瀬 構造 木造瓦葺き2階建
土地面積 母屋 567.65㎡(171.71坪)

蔵・作業小屋 186.92㎡(56.54坪)

築年 母屋 昭和27年 平成9年増築

蔵・作業小屋 不詳

地目 宅地・原野・畑 校区 成器南小学校、 南部中学校
土地権利 所有権 駐車場 5台+ガレージ
建物面積 母屋 226.43㎡(68.49坪)

蔵 39.74㎡(12.02坪)

作業小屋 57.96㎡(17.53坪)

備考 古民家鑑定書付き、伝統工法、築後68年、作業小屋・蔵・畑付き、広い庭、池、洗い場(山水)、9DK、屋根融雪装置(母屋・蔵)、東南角地、広い間口、上下水道引込済み、越前大仏・恐竜博物館・スキージャム近く、別荘、生活施設が比較的近く便利な場所です。きれいに管理されている物件です。
建物種類 居宅・倉庫 取引の様態 仲介

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