この物件はご成約いたしました。お問い合わせありがとうございました。
太いけやきの柱と梁、漆喰塗りの壁。土間打ちの広い玄関。
明治23年に建てられた古民家物件がでました。
3棟がつながったような主屋と、2階建ての蔵、使い勝手の良さそうな作業小屋。それから車庫とカーポートに広い庭園が3箇所。
以上が今回の物件の全体像です。
後に増改築されていった軌跡も、木やコンクリートといった自然素材。この家の古き良き装いは壊されていません。

門かぶりの松が迎える正門から入って庭を歩く。個人宅の庭の域を超えた広さです。
地下水をくみ上げて、今も水をたっぷりはった水面からは悠々と泳ぐ鯉が。
暑い季節に内覧に伺ったのですが、この庭は光と風と水でいつも涼やか。暑さもしばし忘れ、眺めていたくなります。
それは四季折々、いつまでもあきることがない。
そんな庭が、この家の敷地には表情を変えて3箇所もあります。
そして、その庭が引き立てる家はさらに凛々しき姿でした。

はじまりの家。明治23年築。
木造平屋建て116.52㎡(35.24坪)

日本家屋独特の陰影のある室内は田の字型の和室4間で、障子を開け放つと28帖の融通無徳の多目的空間になります。
その東西には縁側が設置され、両側ともに庭があります。そのランドスケープと開放感は見事です。

今ではたまに見かけますが、当時では相当珍しかったであろう、屋根裏への隠し階段。
上ると広い収納スペース2間と、畳がひかれた8帖の和室がありました。

次に、昭和42年に増築。
鉄筋コンクリート造り陸屋根2階建て72.84㎡(22.03坪)

ここは主に来客用に使われていたのでしょうか。
1階は、壁中に設置された本棚と古いピアノが印象的な広い応接の間。
2階には8帖の客間と横に設置された大理石の洗面。まるで旅館の1室のようでした。
無骨でクールなコンクリートの壁は、経年変化によって織りなされたシミやひび割れも、建物の表情となり雰囲気を盛り上げます。

最後に、平成5年に改築。
鉄骨造り瓦葺き2階建て145.10㎡(43.89坪)

キッチン、浴室、トイレ等の水回りは比較的新しく食洗器、IH、床暖房(動作確認中)等設備も充実。
2階には防音壁が施されたオーディオルームと書斎、10帖の洋室。
この改築された棟のおかげで古民家の暮らしに何の不便も感じることなく、むしろ贅沢な暮らしが約束されます。

その他、蔵と作業小屋、車庫。

和と洋、新と旧のいびつなmix感。
決して古民家鑑定業界で高得点をたたき出すエリート古民家物件ではないのですが、この物件に惹かれてやまないのは本質の良さ。
ものの本質を愛していれば、形が変わることは厭わない、家主の深い愛情がみえるから。
いとしいものは形をかえて。

最初にこの地に誕生してからじつに130年もの間たち続けている家。それは1世紀を軽く越えた蜜月。
それでもまだまだ現役選手。
この先もこの家と歩んでいってくださる方、お問い合わせください。
お待ちしております。


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販売価格 _____円 建物権利 所有権
所在 鯖江市五郎丸町 構造 木造瓦葺き平屋建て・鉄筋コンクリート造り陸屋根2階建て・鉄骨瓦葺き2階建て
土地面積 1026.44㎡(310.49坪) 築年 明治23年新築・昭和35年蔵、小屋新築・昭和42年増築・昭和46年車庫新築・平成5年増改築
地目 宅地・雑種地 校区 鯖江東小学校、 鯖江中学校
土地権利 所有権 駐車場 3台(内カーポート1台、車庫1台)
建物面積 主屋334.46㎡(101.17坪) 蔵105.77㎡(31.99坪)

小屋19.83㎡(5.9坪) 車庫23.14㎡(6.9坪)

合計483.20㎡(146.16坪)

備考 古民家、蔵、作業小屋、日本庭園、IH、食洗器、床暖(動作確認中)、オーディオルーム、屋根融雪、屋根裏部屋、JR鯖江駅800m、くすりのアオキ東鯖江店290m、広い間口
建物種類 居宅 取引の様態 仲介